細かいこと抜きで小説が好きな私へ

私の読んだ本について、思ったことや感想を綴る備忘録です。ネタバレは極力避けますが、万が一の時は悪しからずご了承下さいませ。

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

豆の上で眠る

主人公の今と過去を行ったり来たりしながら、少しずつ謎が紐解けていくストーリー…ではない。 謎は全く解けない。 過去に何があったのか?それをひたすらに突き詰めていくような、サスペンスドラマのような作りだと思った。 そして謎は解けず、疑問、疑念が…

時限病棟

前作が、確かにそこにいるはずの敵に怯えて駆け回る主体的謎解きだとすれば、今作は相手の顔がまず見えない脱出ゲームである。 迷路と同じで、出口を探すのに際しその迷路の作り手の意図など最初は考えない。 しかし進むに連れて、むしろ作り手の意図に沿う…

そして誰もいなくなる

どういった趣旨の本かはすぐわかる。 私はアガサクリスティーを知ってはいるが、そして『そして誰もいなくなった』のタイトルも聞いたことはあるが、実際に読んだことはなかった。 推理小説と言えば学生の頃赤川次郎を何冊か読んだ程度で、あとは読んだ小説…