2017-01-01から1年間の記事一覧
現在と過去、過去というかノートに記された内容をなぞって"今"と"あの時"を行き来する。 ノートの内容の真偽もあるが、一体誰が書いたもので、なぜそこにあったかを考えると、徐々にその全貌の輪郭が見えてくるわけだが、これといってややこしいトリックはな…
あぁ、そうか、そう言うことか。 あまりこう言う類の罠に嵌められた経験もなく、まんまとハマってしまった。 少し想像力が追いつかないところもある。 ただ、いつハマるのかいつハマるのかと足りないピースを探していて、眼前のピースが裏返っていることに気…
主人公の今と過去を行ったり来たりしながら、少しずつ謎が紐解けていくストーリー…ではない。 謎は全く解けない。 過去に何があったのか?それをひたすらに突き詰めていくような、サスペンスドラマのような作りだと思った。 そして謎は解けず、疑問、疑念が…
前作が、確かにそこにいるはずの敵に怯えて駆け回る主体的謎解きだとすれば、今作は相手の顔がまず見えない脱出ゲームである。 迷路と同じで、出口を探すのに際しその迷路の作り手の意図など最初は考えない。 しかし進むに連れて、むしろ作り手の意図に沿う…
どういった趣旨の本かはすぐわかる。 私はアガサクリスティーを知ってはいるが、そして『そして誰もいなくなった』のタイトルも聞いたことはあるが、実際に読んだことはなかった。 推理小説と言えば学生の頃赤川次郎を何冊か読んだ程度で、あとは読んだ小説…