細かいこと抜きで小説が好きな私へ

私の読んだ本について、思ったことや感想を綴る備忘録です。ネタバレは極力避けますが、万が一の時は悪しからずご了承下さいませ。

白砂

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 複雑に絡まりあう登場人物の心情、

謎が覆い隠す秘密は、

ただただ哀しい。

 

親子という視点を強調しているわけではない、

それなのに考えざるを得ない、

親子、夫婦という繋がりや、

それを、その絆を確かめたくなる、

根源的な欲求。

 

わたしは帯が煽るように

涙腺崩壊

には至りませんでしたが、

むしろ涙は一滴も出ませんでしたが、

感動、感激する作品というよりは、

哀しさ、切なさに自分の優しい部分をくすぐられるような、人間とはそういうものだと、そう深く哀しまされる作品でした。

 

 

 

人は過ちをおかす。

そして過ちは人を許さない。

許すのは唯一、自分自身である。