細かいこと抜きで小説が好きな私へ

私の読んだ本について、思ったことや感想を綴る備忘録です。ネタバレは極力避けますが、万が一の時は悪しからずご了承下さいませ。

ほろびぬ姫

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わたし と あなた と あなた

 

ふたりのあなたを考えながら読む作品。

 

というよりも、ふたりのあなたに対するわたし

を考えながら読む作品だと思う。

 

無理にわたしを理解しようと思わず、あなたなりのわたしを解釈すれば良いのかもしれないが、私がわたしのことを理解するには、多少強引に、無理やりにわたしを理解する必要があった。

 

いわゆるカギカッコの会話が少なく、わたしの心情描写が多いのだが、それなのに難解なわたしの心情に、この作品の魅力があるのかもしれない。

 

 

押し付ける善意の哀しい独善さ