2016-09-10 ほろびぬ姫 わたし と あなた と あなた ふたりのあなたを考えながら読む作品。 というよりも、ふたりのあなたに対するわたし を考えながら読む作品だと思う。 無理にわたしを理解しようと思わず、あなたなりのわたしを解釈すれば良いのかもしれないが、私がわたしのことを理解するには、多少強引に、無理やりにわたしを理解する必要があった。 いわゆるカギカッコの会話が少なく、わたしの心情描写が多いのだが、それなのに難解なわたしの心情に、この作品の魅力があるのかもしれない。 押し付ける善意の哀しい独善さ