2016-08-31 夜の果てまで 一言で言ってしまえば、人妻と学生の不倫、 そして駆け落ちの果て。 私が学生の頃読んだ小説で、今でもなお、 私の心を掴んで離さない作品。 登場人物にそれぞれクセがあって、 役割があって、ズルズルと引き込まれていく。 決して明るい話ではないのだけれど、 不快な話でもなく、 むしろ微かな希望が心に灯り、 それをそっと、大切に、消すまいと思える、 そんな作品。 最初の文章を理解できたときに、 話の全てが収束し、完結する。 息子が非常に良いキーマンの役割を果たしている。 どうしても、最初はこの作品にしたかった。 恋は落ちるものだ。愛は溺れるものだ。